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望風星桜のSOS団第三支援部

望風星桜のSOS団第三支援部

小説の部屋

第一話

俺の名前は古川健太、ごく普通の目立たない高校生、彼女いない暦十八年、今日も何もなく学校から帰るはずだった、靴紐が解けたのでしゃがんで直していたら、すぐそこで車が止まった。 車から出てきたのは父で,突然「健太!お母さんが倒れたんだ!早く車に!」最初は何が起きたのかわからなかった、ただ「母が倒れた」この言葉が頭の中を飛び交っていた。 病院に着いた、父と共に走る・・・ついた病院の204号室、個室だ「なぜ倒れただけで個室なんだ?」そう思った、だが理由はすぐにわかった。
母は確実に重傷だ、「ママ!大丈夫なの?!」近くで妹が叫んでいる。妹の名前は古川桜、小学生だ。そうここまでは普通のたまにある重傷のケガをしていただけだった、少なくとも今なら母は助かっただろう。
そう母は死んだのだ、事故の怪我じゃない、点滴がいけなかったのだ最新の機械でできた点滴だ自動的に点滴の量を調節する。その機械が壊れていたのだ、事故から1ヶ月後の事退院の一週間前、母は機械の故障のせいで死んだ・・・寝ているときに苦しまずに死んだ・・・
俺は高校に行かなくなったショックだった部屋にこもりご飯とトイレ以外は何もしなかった、ある日友達が心配してきてくれた、北野武蔵・加藤浩二・小島恵子この三人は昔からの友達で、幼稚園から運良く高校も同じところに入れた。「健!平気か?心配だから皆できたぞー」武蔵はとても元気な奴でいつも子供のように遊んでいる、「健ちゃん・・・なんで学校に来ないの?・・・心配だよ・・・」恵子はいつも内気ではっきり物を言えない、はっきり言ってタイプではない、「まぁ来たくなければ来なくていいんじゃない?健が来たくないって言ってるんだしさ」浩二は大人のオーラが出ている、「なに言ってるんだよ!馬鹿!」武蔵が浩二をたたく音がする、ドアの前に来てるのか・・・「久しぶりだな武蔵達、でも今は一人にしてくれないか、誰とも話す気になれないんだ・・・」恵子はとても心配してるようだ何かボソボソ言っている、「健太・・・みんなの前に出てきてあげてくれ・・・」父は今バーでバーテンダーをしている、これでも有名な店だ、雑誌にも出たことがある、夜から出るので昼は家に居る、「うるせえ!親父は黙ってろ!」俺は父は嫌いだいつもいつもおせっかいをやくのだ、また恵子はボソボソ言い出す・・・「っちわかったよ出ればいいんだろ?」ドアの鍵を開ける三人は入ってきた久しぶりに見る顔だ武蔵は美形と言うのか・・・浩二はとてもかっこいいが勉強とスキー以外はだめだめだ、恵子は・・・数ヶ月で女は変わるのだろうか服装がとてもかわいい、「で?なんか用?学校には行かないぞ・・・」
なんて俺は冷たいんだ・・・。





 第2話

皆は心配してくれていた・・・「昨日は悪いことをしたな」。たまには言ってみるか、
外に出て周りを見る、懐かしい風景だ半年外に出ないだけでこんなに懐かしくおもえるのか、坂を上ればあとは直線だ、坂はすこし辛かった、運動しないとな、しばらく行くと学校が見えてくるはずだ、「あっ」ここは父の車が止まったところだ、「・・・」。
そこは走って通り過ぎた、学校だ、「そろそろ3時間目か」校舎の中で上履きを見ると、洗ってくれていることがわかる週一回は洗っているのか?上履きを履くと教室に向かう、チャイムが鳴った、懐かしい・・・教室は一番向こうの1組だったな、ざわめく教室3組では先生がおどろいて本を落とした、二組はいない、何の授業なのか、一組だ・・・
ドアを開ける「ガラガラガラ」。 武蔵がいる「健!来たんだな!」とてもうれしそうだ。
先生は携帯で先生を呼んでいるようだ自分の机に座る、「ふぅ」ざわめく学校の中で一人ため息をつく俺、まさかここまで驚くとは・・・三時間目は俺のせいで潰れてしまった。
みんなは驚きを隠せずざわめき、先生達は「古川!なんで突然学校に来たんだ?びっくりしたぞ!」。こんな意味不明な質問を聞いてきた、「普通は来なきゃいけないんじゃないのか?まるで来るなみたいな言い方しやがって・・・」。
やっと落ち着いたのは4時間目が終わった時だった、もちろん武蔵・浩二・恵子は俺の所に来た。「やっときやがってこのやろうめ!」武蔵は相当うれしいらしい、「来る気になったのか?昨日の事で無理してきたとかないのか?」浩二は俺の図星をついてきた、恵子は喜怒哀楽がはっきりしているのに言葉を発することができないため喜んでいてもやはりボソボソ何か言っている、三人は俺に最近はやってる事やニュースを教えてくれた。
その中ですこし気になったのが「もてる奴&もてない奴ベスト3」と言う最近学校で流行っていて男子と女子に別れて女子は男子の男子は女子の格好いい奴と悪い奴を決めるミニゲームらしい、もてる奴の中で女子は3位に恵子がいる、男子の中には俺を含め3人ともいない「俺達性格の人気がなぁ」武蔵が苦笑いで浩二と俺に言う、「でもこっちの二位は武蔵はいってるじゃんか」浩二が笑いながら武蔵に言う、「俺はもててないのかぁ・・・はぁ」
落ち込んだ武蔵は立ち直るのに時間がかかる、チャイムがなってしまった。
「次は何の授業だ?」おれはいちよう必要そうな物を持ってきていた。「えっと次は・・・」
「古川健太ぁ職員室に来るようにー」学校中に響き渡る先生の声、「なんだよ・・・俺が学校に来たのがそんなに気に食わないか?」怒りながら歩く俺はとても怖く見えているみたいだ、みんなこっちを見て何か言っている。
俺は、これから普通の高校生ではいられなくなる時が来るとは知っているはずがなかった。




第3話

自分の部屋、俺は何をするわけでもなく、ただラジオを聴いていた。
「次はPN零人(レイジン)さんからの手紙だ、俺は、古川の母親を殺した。」
ラジオは当然中止、しかし俺はそんなことはもはやどうでもよかった。
次の日、俺は警察に行き昨日のラジオの事を話そうと、家を出た。
すると、家の前に見知らぬ古そうな車が止まっていた
「ん・・・君が、古川健太君ですね?私は、こういう者です。」
と俺に名刺を出してきた。その名刺には「命探偵」と書かれていた。
「僕は、三津橋亮太と言うものです、名刺の通り命探偵をやっています」
名探偵ではなく命探偵、こんな職業は聞いたことが無かった。
「あ・・・信じてませんね?まぁこの職業の具体的な内容を言わないとわからないでしょうね、命探偵とは文字通り命の探偵です、基本的には探偵とやることは一緒ですが、他の探偵と違うのは、命を賭けて依頼を遂行します、そして報酬はいりません私が好きでやっている事ですので」 俺の考えていることが分かるかのように、話す三津橋亮太
「えっと・・・」質問をしようとするが「あぁ、なぜここに来たのかと言うと命の消える匂いと事件の匂いが一緒にしたもので」すぐに言おうとした事の回答が帰ってくる
「とりあえず、その病院に行きましょう、車に乗ってください、大丈夫ですよ?僕は安全運転ですから」 病院の人に断りを入れずにどんどん中に入っていく三津橋
そして母が死んだ個室の中に入っていった。
「あー・・・きつい匂いだ・・・」そう言うと、今度は、ベットの下を覗いたり、壁を軽く叩いたりしはじめた。 
「あの・・・何をしようとしてるんですか?これから自分警察に行きたいんですが・・・」
そうすると、三津橋は驚いた顔をしてから、怒った顔になり「だめだよ!コレは俺の仕事だからあんな人達に任せちゃいけないよ、すぐに原因不明にしてお蔵入りにさせちゃうような人達なんだから!」 そう言うとまた部屋をうろうろする三津橋
「君達!何をしているのです!」と医者と警備員がやってきたので、俺は三津橋の事を遠ざけるように「先日まで親が入院していたのですが、忘れ物があったので」と適当に流した。しかし・・・ついこの間、ここで母が死んで、俺も居たのに俺の事を忘れていた・・・
やはり病院で人が一人死ぬくらいよくあることなのだろうか・・・俺は、悔しさに似た感情を抑えながら三津橋が部屋の捜査が終わるまで、待つことにした。

その日の夜、俺はこの男の正体を知ることになる



第四話

家から帰る途中、車の中で「えっとこれは俺の携帯の番号とアドレスね、なにか聞きたくなったらメールして、急なら電話ね」と紙を渡されたのだが、メールもする気はまったく無かった俺は、そのままゴミ箱に捨ててしまった。
夜、0時を過ぎた頃に携帯が鳴った。メールだったので無視をしたが、しばらくするとまたメールがあったので、俺は仕方なくメールを見ることにした。
一件目の件名は「今、容疑者宅」本分には「今、古川さんの母を殺したと思われる容疑者の家の近くです、名前は北野武蔵」
俺は家を飛び出した、するとそれを待ってたと言わんばかりの顔で三津橋が家の前にいた
「やっぱり出てくるんですね・・・そりゃ親友だもんね・・・でも今日は家にいてくださいね?
貴方がいると命探偵としての仕事が果たせないので」
そういうと車に乗って、どこかへ行ってしまった。
多分武蔵の家だろう・・・俺は心配だったのだが定期的に家の前に来る三津橋に見つからずに家を抜け出す方法を考えていた。
しかし、どうしてもタイミングがつかめないので、気が乗らないが、明日学校に行くことにして、寝ようとしているとチャイムが鳴った。
「やっほ~ちょっと報告にきましたよ~」
夜なのにそうドアの前で叫ばないでほしいのだが・・・そう思いながら俺は、階段を下りて行った。
三津橋をリビングに待たせて俺は、紅茶を入れていた。
「あ~紅茶は角砂糖があるなら2つでお願いね~普通のなら自分でやるから~」
何故紅茶を入れていると分かったのか、知りたいが、とりあえず家には角砂糖はないので砂糖の入った瓶をリビングに持っていく事にした
「何故戻ってきたんです?武蔵を見張っ・・・」
「あぁそれは、もうすんだよ~武蔵君は犯人みたいだね」
意味が分からない上に、また三津橋は人の話を最後まで聞かなかった。
「親友を犯人扱いするんですか?俺の親友を、しかもどうすれば俺の母が殺せるんですか」
母が死んだ日武蔵は学校にいましたよ?そう続ける前に三津橋の声が俺を遮った
「それより先に放さないといけない事が、いくつかあるんだよね、とりあえず話が終わるまで何もいわないでくれると助かるよ」

今思えばここで話を遮っていればよかったのかもしれない
                             つづく


第五話

「まず一つ目に話さないといけない事は、今君は自由の身にあると言う事、これがどういう意味をするものなのかを説明させてもらうね?」
意味が分からないを通り越して三津橋の精神をすこし疑ってしまった。
「あ~そういう顔すると思ってたよ、でも聞いててね?まず人の多くが信仰している神っているよね?キリスト教とか仏教とかの事ね、神は人と同じ人数だけ存在します、何故と聞かれると、俺も人から聞いたとしかいえないんだけどね、そうだな・・・ネットゲームを思い浮かべてほしいな、ネットゲームって自分が動かしているけど自分じゃないでしょ?
神っていうのは人を動かして遊んでいると思ってくれて、いいと思う、そしてニートor廃人と呼ばれる人達は神が動かす事をやめた存在なんだよ、そして神が遊びをやめると
神と人との電波・・・いや糸にしよう、糸が切れちゃうんだ、糸が切れると人はすることがなくなってしまったり、糸を切った時に眼にしていた物に執着したりするんだよ
ここからが本題なんだけど、君は、君自身の力で糸を切ったこれは誰にでもできる事じゃないんだよね、僕もそれが分かった時、結構驚いたし・・・君は神との交信を遮断した事によって神と同等の力を得ているはずなんだ、そのうち自覚できるほどの力になると思うけど
この同等の力を得るには自分から糸を切らないといけないし、僕なんかより絶対いい性能になると思うし・・・あぁ、なんでもないこっちの話だよ、それでね?
その力には弱点があってね、自分の能力が発揮できるのは自分から半径何キロって決まってて、僕は100キロくらいなんだけど・・・たぶん君はその制限が無い、僕くらいに力が使えるようになれば、きっとそれこそ命探偵になれるだろうし・・・っとこんな話は後でいいって顔してるね?分かったよ、僕もそろそろしゃべるの疲れたしね!
そうそう・・・これを言うのを忘れてた、これはとっても大事な事だから聞いていてほしいんだけど・・・神力(ジンリキ)を使うのは心臓にすごい負担が掛かるから気をつけて、それと・・・武蔵君は神に動かされて君の母を殺して、犯行声明をラジオに出した、なぜ神がそれをしたのか分からないけど、多分、ネットで言う荒らしじゃないかな・・・
ちょっとつまらないからサプライズを、と思ったんだと思う、自分も神と話したことは一度しかないから分からないけど、そういう風にする奴がたまにいるって聞いたことがあるんだ、だから今回捕まえるのは、武蔵君じゃなくて武蔵君を操っている神って事になるよ
これは僕がやるけど、協力してもらうからね?未来の名命探偵さん」

そういうと三津橋は紅茶を飲みながら「これちょっとさめちゃったね」と言うのだった


      つづく

第六話

俺は今学校で授業を受けている、理由は武蔵を俺の家に呼ぶため
これは三津橋から頼まれた事で、神を捕まえる第一段階だそうだ。
「まずここに武蔵君を呼ぶんだ、ここに着いたらばれないように僕に連絡をいれてください、僕はすこし離れた所で待機してるから」
そう言うと三津橋は家を出て行ったのだが・・・
昼休み、俺は武蔵を捕まえて屋上で弁当を食う事にした。
「なぁ武蔵、今日うちに来ないか?最近暇でさ」
理由が、在り来たりだが武蔵は二つ返事でうちに来る事を了承してくれた。
「この前は遊べなかったからな!今日はとことん遊ぼうぜ!」
そう言うと武蔵は弁当をすごい早さで、食べてしまった。
放課後、俺と武蔵は家に向かってあるいていたのだが、家に近づくにつれて武蔵の顔色が悪くなっていくような気がした、家についてリビングに武蔵を待たせて俺はお茶を出す準備をしながら三津橋さんにメールを打った、すぐに返事が返ってきて「お茶の中に塩を多めに入れて、甘いお茶なんだって言って武蔵君に飲ませるんだ、甘いね!って言ったら今も神が操っている証拠だよ」気乗りはしなかったのだが塩を入れてお茶を出した
「これすこし甘いお茶なんだけど・・・大丈夫?」そう言うと
「お!いいね~お茶なのに甘いってのがいいね!」
そう言うと塩が大量に入ったお茶を飲んで「本当だ甘いなぁ~」と言った。
俺は、この瞬間、三津橋が言っていたことを信じるしかない事を悟った。
「俺ちょっとトイレいってくるわ」そういって俺はトイレに逃げ込み三津橋さんに電話をした。
「三津橋さん言われたとおりに塩を入れましたが、甘いと言いました・・・本当にこれは神が操っているですか?」
「そういったじゃないか~まぁ普通の人間なら信じれないよな~あと二分でそっちにつくから楽にしててね~・・・ツーツー」
とすぐに三津橋さんは電話を切ってしまった。
俺はトイレから出て、武蔵とくだらない話でもしていようとリビングにもどると
武蔵が白目をむいて倒れていた。
「武蔵!どうしたんだよ!おい!」

「到着っ!・・・と、あー・・・遅かったか、神が逃げたね、この子は多分助からないよ」

            つづく


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